不安で決めきれない人の大きな間違い

こんにちは、あもん です。

今日は以前コミュニティにいた子のお話をしようと思います。彼は当時松山の大学に通っていて、大学を卒業する間近でした。

大学4年生の11月時点で内定をまだ貰っておらず、進路をどうしようか悩んでいるときにコミュニティに参加してくれたのでコンサルで色々と話を聞いてみたところ、

「あっ、22歳の時点で保守型の考え方になってしまっているのか…。これは世界を広げて経験値を積まないとだな。」

と思い、内定も決まっていないとのことだったので「2年くらいリゾートバイトしてみたら?」と勧めました。

提案のポイントとしては

「知らない土地で、知らない人たちと、知らないことをする」です。若いうちにたくさんの経験をすることで、自分が本当に進みたい道を実感を持って選べるようになります。

多くの人が人生の進む方向性を悩みますよね。就活生なんかは就活を通して「自分はどんな人生を歩みたいのか?」を考えるので、特に悩むでしょう。

ですが、大して人生経験のない20歳前後の若者がこれから60年近くある人生の方向性を決めるなんて、まず不可能なんですよね。

人生はまずいろんな経験をして、いろんな知識をつけて、自分の中に足し算をして蓄えて、それを「自分はどうしたいのか?」と引き算していく。

そうして残った道が「自分の進みたい道(仮)」として定まります。

足し算ができていない人が引き算をしても何も見つかりません。だからこそ「まずは経験値を積もうぜ」ということで、リゾートバイトを勧めました。

1ヶ月後のコンサルで…

1ヶ月後のコンサルで進捗を聞いてみたところ、

「四国・関西近辺でリゾートバイトを探してます」

と言われました。「えっ、なんで関西近辺なの?」と聞いたら、「まずは知っているところから慣らしていこうかなと思いまして。」と。

いや、なんも分かっとらん!!!

というのが率直な感想で、本人にもそのまま伝えました笑

「知らない土地で、知らない人たちと、知らないことをする」

というのがポイントなのにビビって保守的な心が出てきてしまって、守りに入った結果の関西圏という選択を彼はしたんですが、

そもそもこの「保守的な考え方」をなくすためにもリゾートバイトという選択を勧めたわけで、そのリゾートバイトを保守的に選んでもしゃーないわけですよ。

なので、速攻で拒否しました。

そして、僕の沖縄の知り合いに話をしたところ「バイトか正社員かは分からないけど、とりあえず来たら雇ってあげるよ」という優しい方がいたので、彼に沖縄での仕事を勧めました。

その仕事はいろんな人が集まるコミュニティスペースを運営している会社であり、人生の足し算をするには打ってつけの場所です。

本人もその場所を見て「おもしろそう」と呟いていましたし、必要な場所だと思ったので斡旋してその回のコンサルは終わりました。

そしてまた1ヶ月後、大学を卒業する3月。

コンサルで進捗を聞いてみたら、「実はまだ決めきれてないんです…。」と。

親にも言えてないし、沖縄の人にも連絡を取っていない。理由は不安で動けていない、とのことでした。

仕事先も斡旋して
宿泊先も斡旋して
行くべき理由も伝えて
行かない理由もなくて
行きたい欲もあって

なのに、得体の知れない「不安」という魔物を乗り越えることができないんです。

でも、これが人の姿なんですよね。多くの人が不安を乗り越えられず、決めきれません。でも気持ちは不安を乗り越えたいと思っている。だからほとんどの人がキッカケをひたすら待ち続けるんです。

自分の背中を押してくれるキッカケを。

でも、そんなのを待っていたら人生はあっという間に過ぎていきます。もしもそれが1年後だったとしたら、明日にはできたことを1年も先延ばしにしたわけですから「えっ、この1年って必要だったん?」となります。

世の中の多くの人が「不安が解消できたら動く」というスタンスを持っています。

これは他にも

「やる気が出たらやる」
「覚悟が決まったらやる」
「元気になったら動く」
「回復したら動く」

などなど、みんな「準備ができたら…」という保守的な思考を持っています。完璧に準備ができれば不安は解消されますから。

しかし、これは何度も言っていることですが

【不安は結果が出るまで絶対に拭えません。】

今回の場合、彼は一度も沖縄に住んだことがありませんし、具体的な仕事も分かりません。相手が誰かも分からず、人生がどう転がっていくかも分かりません。

そんな状態で「不安がなくなったら動く」というスタンスを無意識に持ってしまっていたら一生動けませんよね。

こういうときの最適解は

【不安だけど、とりあえず動く。】

なんですよ。動いた先に不安を拭えるなにかがあるんです。

あもんが放った、衝撃の一言

ということで、3月のコンサルで僕は彼にこう言いました。

「よし、じゃあ今すぐ不動産屋さんに電話して、今月末で今住んでいる物件を解約しようか。」

彼はその通りに、コンサル中に電話をして3月末での解約を申請しました。

さあ、来月から住む家がありません!
松山に仕事もありません!
選択肢は2つ、実家に帰るか、沖縄に行くか。

コンサルの日にある程度荷物を片付けて、移住する日程を決めて、その後両親に沖縄に引っ越すことを伝えて、3月28日に沖縄に飛びました。

そんな彼との3月31日のLINEのやりとりがこちらです。

あもん
「今の状況、2ヶ月前には考えられなかったでしょう?笑」


「そうですね。2ヶ月前は狭い世界で難しく考えすぎてたな〜って思います。やっぱり何事も行動ですね!」

あもん
「大事なのは、今持ってるであろう『思ったより心配ないじゃん!』っていう感覚!それを忘れないようにね!」

この『思ったより心配ないじゃん!』という感覚が大切なんですが、これって実際に不安な中で動いてみて初めて得られるものなんですよね。

僕は19歳から旅を始めて、比較的いろんな経験をさせてもらいました。

大学も中退しましたしヒッチハイクは国内外合わせて400台くらい乗りました。カンボジアでは昼寝中に襲われ、イタリアではスマホとパソコンをスられ、アメリカではバック丸ごと電車に忘れて失くしましたし、中国ではお腹を壊しながら野宿もしました。

他にもいろんな経験をしましたが、今こうして5体満足で元気に生きています。

人生って意外となんとかなるんですよ。

この感覚を持っていないと挑戦することはできません。挑戦できなければ人生を切り開くことができません。

【心配事の94%は起こらない】

つまり、人間は必要以上に心配になりすぎる傾向がある、ということです。意外と彼みたいに、動いたら全然大丈夫だった、なんてことはたくさんありますから。

不安に負けず、少しの勇気を振り絞って動き出してみてください。

きっと彼みたいに、行動した過去の自分に感謝できる日がきますよ。

 ブログの執筆者

藤﨑勇祐(あもん)

「人を変えること」を生業にSNSで情報発信をしたり、コミュニティを運営して、理想の自分になれるお手伝いをしています。

インドネシア🇮🇩のバリ島に家族と一緒に住んでいます。

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