自分の機嫌を自分で〝取るな〟

こんにちは、あもん です。

日常のすべてのパフォーマンスの構成要素は

①何をするのかという「内容」
②どんな心の状態でやっているのかという「質」

すべての人がすべての瞬間、この2つの構成要素で生きています。

多くの人が「何をやるか?」という内容ばかりに目を向けているんですが、実は最も大切なのは「どんな心の状態でやるか?」なんですよね。

この心の状態というのが「機嫌」として表れます。

ごきげんな人は思考も行動も人間関係も時間密度も高まりますし、逆に不機嫌だと何をしても上手くいきません。

実際に不機嫌で失うものをリストで出してみると、

「不機嫌で失うものリスト」

・集中力
・快適な睡眠
・やさしさ
・丁寧さ
・信頼
・笑顔
・判断力
・余裕
・創造性
・美味しい食事
・傾聴
・実行力
・寛容さ
・心理的安全性
・健康
・自分らしさ
・柔軟性
・素直さ
・記憶力
・内観する力
・感じる力
・発言力
・切り替え
・視野
・気づく力

これだけのことを失うんですよね。

ただ今の時代、何をやるかにフォーカスされすぎて「機嫌なんて関係ない」「不機嫌でもやれ」という風に、機嫌を無視して意地でもやれみたいな風潮があります。

スポーツの世界にはスポーツ心理学という学問があり、メンタルトレーニングを積極的に受けるアスリートも少なくありません。

なぜスポーツでそんな学問ができるのかと言うと、心の状態が自分やチームのパフォーマンスに影響を与え、それが結果に直結することを実感しているからです。パフォーマンスの「質」にアスリートは敏感なんですよ。

機嫌がいい状態を保てば人生のあらゆるパフォーマンスの質が担保されます。心の捉え方も良くなりますし、いい意識を維持できますし、パフォーマンスも維持できます。

だからこそ「自分をごきげんに保つこと」こそが人生を豊かにするために必要不可欠な要素なんですよね。

自分の機嫌を〝取るな〟

バリ島に住み始めたからこそさらに強く感じるようになりましたが、日本ではごきげんに過ごしている人は少なく、道端では俯いていたり無表情だったりする人がたくさんいます。

なぜみんなごきげんになれないのかと言うと、「どんな心でいるか?」に目を向けていないからです。

ごきげんになれない人って「自分で自分の心を整える」という感覚を持っていないんですよね。出来事や物事、他人によって自分の機嫌が決まると思っているんですよ。

メンタルマネジメントでよく言われるのが「自分の機嫌は自分で取れるようになろう!」という言葉。これは一見いいように思えますが、最善の方法ではありません。

「機嫌を〝取る〟」と言われて思い浮かぶのは
・アイスを買う
・好きな映画を見る
・ランニングをする
・お気に入りの服を着る

などだと思うんですが、機嫌を〝取る〟のニュアンスは99%が「外側」に目が向いているんですよね。

これは外部のものを使って自分の機嫌を取る、という認知思考的ニュアンス(ストレスコーピング)です。あくまでもその場におけるストレス対策であって、いつ何時でもできるわけではありません。

ごきげんを保つ上で最も大切な意識は、ただ1つ。

自分が〝ごきげんであること〟に心から〝価値〟を感じること

「ごきげんな私」という状態に価値を感じて心の中に大切に持っておくこと。これこそが1番重要です。ごきげんは内側からつくるんです。

みなさんは「常に持ち歩いているもの」と言われたら何が思い浮かびますか?財布?スマホ?ハンカチ?リップ?

なぜ常に持ち歩くのかと言えば、それはあなたにとって大切なものだからです。人は大切なものを手放さない習性がありますから。

ごきげんも一緒です。もしもあなたが「ごきげん」という状態にとても価値を感じている場合、どんなときでも手放したくなくなるんですよ。何があっても「ごきげんでいよう」と思い、そのために考え方を変えたり気持ちを落ち着かせたりするはずです。

ごきげんに価値を感じられるようになれば、どんなときでも内側からごきげんであろうとし、そこに戻そうと動けるようになるんですよね。

ごきげんを内側からつくれろうようになると、究極的に言えばどんだけ体調が悪かろうと、どんだけ誰かに貶されようと、どんだけ不幸が起きようと、常にごきげんを保つことができます。

「そんなんムリだよ。馬鹿にされたら悲しくなるし、邪魔をされたら腹が立つのが当然じゃん!」

って思ってしまう人は、「機嫌は外側でつくられる」という価値観で生きている証拠です。

でも考えてみてください。例えば好きな人のデートの後、好きな映画をみ終わった後、宝くじが当選した後。ちょっと嫌なことがあっても「全然いいよ」って心から言えませんか?

逆に、思いっきり怒られた後、大切な物を失くした後、詐欺にあった後。ちょっとでも嫌なことがあると「ふざけんな!」って思いませんか?

たとえ同じことが起こったとしても、自分の機嫌によって捉え方は大きく変わります。ごきげんなら良いことはもっと良いことになり、悪いことは悪くないことになります。

ルンルンな余韻をイメージする

ごぎげんを保つ上でオススメなのは、「ルンルンな余韻を持っているときの私」をイメージしてで生きることです。

それこそ先ほど書いた
・好きな人と楽しいデートが終わった後の私
・好きな映画を見終わった後の私
・何かが当選して嬉しくなっている私

このときの自分をイメージして、その自分に価値を感じ、そのときの感覚で今を過ごすことでごきげんな状態を保てるようになります。

ごきげんな人は嫌なことがないのではなく、ごきげんという心の状態に対して価値を重んじているからごきげんなんです。

例を出すならアンミカやザキヤマ、ティモンディ高岸やと所ジョージなど。

この方々はごきげんな自分に価値を感じているから、何が起きてもそこからブレないようにしているんですよね。楽しくありたい、ごきげんでありたい、幸せでありたい、こういう自分の状態に強く価値を感じています。だからいつもごきげんなんです。

「機嫌がいい」かどうかは外で起きた出来事の差ではなく、その人自身の中にある「機嫌がいい」の価値の差なんです。

「ごきげんになるためにどうしよう」ではなく、「まずごきげんになって、その後でどうしよう」という風に、先に自分からごきげんになることを大切にする。

そうすればごきげんな状態を保つ時間が長くなり、ごきげんで動くからこそ思考や行動、人間関係の質がどんどん良くなっていくんです。

まずは「ごきげんは内側からつくるもの」という感覚を少しずつ手にいれること。出来事ベースで自分の機嫌が決まるのではなく、「自分がどうありたいか?」が自分の機嫌を決める。

この価値観を心と体に染み込ませてください。

自分の機嫌は自分で外側から〝取る〟のではなく、自分の機嫌は自分で内側から〝つくる〟

これがごきげんを保つ秘訣です。

 ブログの執筆者

藤﨑勇祐(あもん)

「人を変えること」を生業にSNSで情報発信をしたり、コミュニティを運営して、理想の自分になれるお手伝いをしています。

インドネシア🇮🇩のバリ島に家族と一緒に住んでいます。

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