こんにちは、あもん です。
生物は自分の命を守ろうとするので、生命を脅かす「痛み」はなるべく避けようとします。
ただ知っておいてほしいのは、「痛みには2つのフェーズがある」ということです。
痛みのフェーズを理解しておかないと、対応を誤っていつまで経っても痛みがなくならなくなってしまう、なんてことがあります。
なので
第二段階が【 解釈 】
それぞれのフェーズを「Aさんにバカと言われて傷ついた」という例で説明しますね。
痛みの2つのフェーズ
痛みの第一段階のフェーズは「事象」です。
これは「Aさんにバカと言われた」という事象による痛み です。
事象のフェーズにおける痛みは「外的要因」からの〝刺激〟によって受けるもので、
・転んで怪我をした
・バカにされた
・雷に打たれた
といった、実際に起きた出来事で受けた痛みを指します。
次に、痛みの第二段階のフェーズは「解釈」です。
これは「バカと言われて傷ついた」という解釈による痛み です。
解釈のフェーズにおける痛みは「内的要因」からの〝解釈〟によって受けるもので、
・転んでケガした、痛い…
・バカと言われてつらい…
といった、出来事に対しての捉え方で受けた痛みを指します。
このように、痛みというのは
・内的要因による心理的な痛み(以下フェーズ②)
が存在しています。
フェーズ①がなければフェーズ②は生まれないので、そもそも痛みは生まれません。
これが【 環境を変える理由 】です。
逆に、フェーズ①があってもフェーズ②の認知によっては、痛みが生まれないこともあります。
これが【 解釈を変える理由 】です。
痛みを受けてしんどいとき、周りからのアドバイスは
「 環境を変えろ!」
「 解釈を変えろ!」
の2パターンがあるんですが、これはどちらも正しいっちゃ正しいんですよね「どちらのフェーズに対して対策を取るか」ってだけの話なので。
簡単に変えられるのは環境で、変えるのが難しいのは解釈。
一部でしか通じないのが環境で、どの場面でも通じるのが解釈。
どちらを変えるべきかは、状況によります。
解釈はどうやって変えるのか?
環境に関してはさっさと変えてくださいで終わりなんですが、問題はもう1つの『解釈を変える』という方です。
「人間の行動は90%が無意識によるもの」というのはよく聞きますが、解釈とは今までの経験や環境や価値観によって作り上げられたものであり、人によっては数十年かけて積み上げてきたものです。
習慣化したものは筋肉と神経回路と無意識に染み付いているので、意識しないと普段の習慣と同じ行動を取るような仕組みになっています。これを覆すのってそんなに簡単じゃないんですよね。
「 じゃあどうやって解釈を変えるの? 」という話になるんですが、その一番の対策は
【 環境を変える 】
なんですよ。結局は環境なんですよね。
捉え方としては環境を手放す、または環境を取り入れる、でOKです。
職場や住む場所は簡単に変えれるものではありません。もちろんやろうと思えば明日にでも変えれるんですが、それができない人は自分の生活に新しい環境を取り入れて、いらない環境を手放してください。
「 ほしい解釈が得られる場所 」
「 いらない解釈を捨てられる場所 」
との触れ合いを増やしてください。
なぜ解釈を変えるために環境を変えないといけないのかというと、今いる環境が自分の解釈に大きな影響を与えているからです。
なぜ環境の影響が強いのかといえば、多くの場合今自分がいる環境は「過去の経験から得た解釈によって選んだ環境」であり、過去 → 現在 が線で結ばれているからです。
人は「自分の解釈が正しい」と認識したい生き物です。たとえば「世界は残酷だ」と思っている人は「世界が残酷に映る環境」に潜在的に身をおこうとするんですよね。
そして世界を残酷に見て「ほら、やっぱり世界は残酷なんだ」と納得したい。そういう生き物なんです。
だからこそ、環境を選ぶときに必ず意識すべきことが
【 今の自分の価値観で選ぶのではなく、理想の自分の価値観で選ぶこと 】
今の自分の解釈を変えたいわけですから、当然今の自分の解釈で考えてはいけません。
「 理想の自分なら何を選ぶか? 」で考えることが重要です。
もちろんこの考えで環境を選ぼうとすると変わりたがらない自分や、今の環境に属している人たちから猛反対がきます。その猛反対に負けず、勇気を出して環境を変える。そうすると痛みを受ける環境から抜け出すことができて、人生が今よりも好転し始めるんです。
事象的な痛みを減らすためにも、解釈的な痛みを減らすためにも、まずは【環境】を変える意識をもってみてください。
自分の理想とするような人たち、またはその理想に向かおうと努力している人たちの環境に属してみてください。
環境が変わると思っている以上に変わることができます。それくらい人は環境に適応するんです。
まずは環境を変えるための一歩目の勇気を出してみてください!

